こんにちは。訪問鍼灸マッサージ アイリス治療院の小池です。
日々いろいろな患者様と接しています。
中には脳の疾患を患って、
ご自身で体を動かせない方とか、
表情さえ作るのが難しいとか、
気管カニューレのため、話すことも出来ない方とか、
それ故に意思の疎通が難しいとか。
そのような患者様を何名か継続してみさせていただいてるのですが。
(一般的には)相互コミュニケーションが難しいとされるMさんを訪問した際、
…あれぇ?Mさんの様子が何かおかしい。いつもと違うな…。
ものすごい違和感を感じました。
顔がいつもと違う。
というか、表情が、無い。
目に力が無い、光が無い。
施術に対する体からの反応が、無い…。
真っ暗闇の穴に向かって投石してるような、そんな感覚とでも言いますか。Mさんに触れてるこっちがどんどん不安になっていく。そんな感覚でした。
とにかく、いつもよりあまりに反応が鈍かったので、ご家族に話を伺うと、
「前の晩は痰が多く、その吸引作業であまり眠れてないので睡眠剤を服用させた」という事でした。
麻痺性の疾患を持つ方は、普通の方に比べると見た目上の表情や表現の発露がほぼ無いように見えるので、よく無表情と言われますが、
全っ然そんな事ありません。
薬によって意識がどこかを彷徨っているような、内と外が繋がってない感じというか。本当の “無表情” を見て、
「ああ、毎回何気なく接してるけど、Mさん実はものすごい表情豊かなんだなぁ。」
と、改めて気付かされたのでした。
患者さんは、持てる感覚を総動員して、ちゃんと私たちと繋がろうとしてくれている。
私たちもまた、それをしっかり感じ取っているのだな、と。
Mさん、言葉を発することは出来ませんが、確かに目で「ありがとう」と言ってくれたりします。
よく
「目は口ほどにものを言う」
って言いますけど、この時は目からのメッセージにすごいダイレクト感があって、震えるほど感動したもんです。
2日後、Mさん宅を再度訪れたときも、まだ本調子ではなさそうでした。
早く表情豊かなMさんに戻ってほしいものです…。
(追記)…1週間後、Mさんの表情、無事帰って来ました!良かった~!!
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