こんにちは。訪問鍼灸マッサージ アイリス治療院の小池です。
日々、いろいろな患者さんと接しております。
病気により、ご自身で寝返りを打つのも難しい、という方も多くいらっしゃいます。
在宅の場合、病気がスタートした時点からご家族の方の、文字通り「無償の愛」がずーっと発揮され続けているわけですが。
ご家族の方は、やはり消耗されてる場合が殆どです。
想像してみましょう。
体のことなんか全然詳しくない、まったく普通の人が、ある日突然、家族を介護しなければならなくなった…!
医師からは、
「回復するかどうか分からない、回復しても今までと同じように動くことは難しい」
という類いの、それはそれは厳しい現実を聞かされ、アタフタしてるうちに、病状が安定したらすぐ退院を促され、
「今より悪化しないようにリハビリに励んでください」
と言われたりします。
医師のいう事は、正しい。超ど正論。ザ・リアルです。
残酷かも知れませんが、現実を正確に家族にお伝えするという仕事をきちんとこなしているのです。
でも、一般人は筋肉や骨のことはおろか、体のことなんかほぼ知らないし、リハビリのやり方なんか当然何も知らない。
そして知らないながらも、必死にやるわけです。家族は。リハビリを。
「関節が固まらないように、毎日動かしてあげてください」
わかんねーよ、そんなもん!
と、投げ出すわけには行かない。
今までいろんな時間を長く共有してきた、愛する家族だから。
何の見返りも無く。
睡眠時間を削り。
プライベートの時間を削り。
娯楽、楽しみ、趣味の時間を削り。
そうやって試行錯誤しながら、トライ&エラーを繰り返し、家族は必死に現在を繋いできているわけです。
でも、そんな大変な思いをしてこられた家族に、労いの言葉をかけられる機会はあまりない。というか、すごく少ないかも知れない。
家族だからやって当たり前。残念ながらそんなふうに捉えられがちです。
逆に、訪問してきた鍼灸師が軽い気持ちで何気なく発する言葉、
「拘縮が進んでいますね。」
これだけで、ご家族はたぶん、自分をすごい責め苛むでしょう。
「ああ、私、責められてる。…。この人が今こんな状況にあるのは、私のせいなんだ。リハビリうまく出来なかったからだ…。」
同じ家族の立場だったら、私はこんなふうに受け止めて自分を責めるかも知れない。
私たち鍼灸師が、見たまま、そのままを伝えるのはすごく大切だし必要なことです。
でも、言葉の選び方や伝える順番ってのは、あると思うんです。
病状、現状をご家族にお伝えする前に、まずご家族には労いの言葉が要るな、と感じた今日この頃です。
「偉そうに言ってっけど、それオマエ出来てんのかよ!?」
と言われたら、正直、自信ありません。
自分では気付かないうちに、何気ない言葉で、ご家族を傷つけてきているかも知れない…。
ご家族の大変さを想像し、思いを理解しようと日々努めて参ります。
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