こんにちは 訪問リハビリ鍼灸マッサージ アイリス治療院の近藤です。
前任から5月に担当を引き継いだ80歳代の女性の患者様は、脳梗塞で半身にマヒがあり
長期入院とご高齢なこともあり、筋力が低下してしまい当時寝たきり状態でした。
筋肉の痛みを緩和し、関節を柔らかくし、少しでも筋力が回復するように施術を行っているのですが、なかなか心を開いてもらえず、治療の途中で「もういい」と何度も言われる様な状態が続きました。
最初は関節を動かそうとすることさえも、受け入れて貰えないスタートでしたが、次第に約20分程の施術も最後まで受けていただけるようになり、呼びかけにも少しずつお返事いただけるようになりました。
そうなると治療の効果も次第に出てきて、状態がみるみる良くなってきました。
そうして4ヶ月が経過したころ、寝たきりから介助をしてベッドに坐る姿勢も取れるまでになりました。
それから更に2ヶ月たった先週、
ボクからの話かけには、気分の良い時答えてもらっていましたが、言葉はいつも一言だけ・・・
でもその日は、私の顔をみて
「髪きったん?」
「・・・!?」
一瞬聞き間違えたのかと思いましたが、はじめてその患者様から話かけてくれたのです。(感動!!)
「そ、そうなんですよ~!」
人と良い関係を築くことは、いつでも簡単に出来るわけではありません。でも難しいならその分、一歩ずつ積み重ね得た喜びは格別です。
少しづつでもいいので、関係性を積み上げて行くことがどれほど大切かをしみじみ感じた瞬間でした。