『膝の痛み』

こんにちは　アイリス治療院池田院の高野です。

コロナ禍による自粛ムードも6月から徐々に緩まり、屋外での趣味や運動もそろそろ再開されている方が多いと思います。
かく云う私も先日の休みに近くの山へハイキングに出かけたのですが、直近2ヶ月間の運動不足は隠せず、翌日から膝周りの痛みを感じるようになりました。

膝は人体で最も大きな関節であり、それ故に力学的な負荷も最も大きい関節です。膝関節には前十字靭帯や側副靭帯など強靭な靭帯があり、あらゆる力の作用から関節を守ってくれます。また膝の曲げ伸ばしに大きく関わっているのが大腿四頭筋です。

膝関節に一度に大きな外力が加わって、靭帯や半月板を損傷させることもありますが、外傷を伴わない一般的な膝の痛みの原因は大腿四頭筋の筋力低下が考えられます。

しかし膝の痛めた後のリハビリで一番厄介なのは、運動不足などで大腿四頭筋が弱くなると膝が痛くなりやすく、膝を痛めると大腿四頭筋が更に弱くなってしまうことです。

リハビリのメインは大腿四頭筋の強化となりますが、痛みの緩和には鍼灸治療が適していると思います。
関節まわり（様々な靭帯があるところ）には灸で熱を加えて、硬くなってしまった筋肉には鍼で緩めていきます。
痛みを制御しながら大腿四頭筋の訓練（最初は膝の曲げ伸ばしを伴わない筋力エクササイズ）を始めるのが効果的でしょう。