こんにちは。訪問鍼灸マッサージ、アイリス治療院の小池です。

 

日々接している患者さんの中には、ずっと目を開けず、口も聞けず、意識があるのかないのか定かでない方もいらっしゃいます。

 

関節が固まらないように、我々施術者が患者さんの関節を動かしたりマッサージや鍼灸施術を行ったりするのですが、その際、

 

「○○さん、絶対ハナシ聞いてるよね？絶対、ハナシ理解してるよね！？」

 

という反応をする患者さんがいます。

 

いや。

 

実は殆どの患者さんが、こちらの話しをちゃんと聞いてて、意図を理解してしているんじゃないかな、と。

 

そんな風に感じている今日この頃です。

 

「○○さーん。これから足の曲げ伸ばししますからね～。ハイ、曲げるー、伸ばすー、曲げるー、伸ばすー。」

 

と、こちらのやる事、やろうとしている事をきちんと説明して声掛けしながら運動リハをした場合と。

無言でやる場合とでは、

 

・関節可動域がまるっきり変わったり、

・関節を動かす際の抵抗が軽くなったり、

 

します。

 

「あー、ちゃんと聞いててくれてるんですね！ありがとうございます～。」

 

とか言ってみると、患者さんによっては、ぱかっと口を開けてくれたり、眉間にシワが寄ったり、前腕がきゅっと緊張したり、何かしらの反応を返してくれたりします。

 

このように、一見意思疎通が困難そうな患者さんの体のリアクションを注意して見つけ出すのが、こんなことを言っちゃナンですが。

ものすごく楽しいです(笑)。

 

そういった反応があることを、ご家族の方に伝えたときの、ご家族のリアクションを見るのも、楽しみの一つだったりします(笑)。

 

「新しい渋滞回避のルートを見つけた」時のような。

 

「行き止まり？と思ってたら思わぬ抜け道だった」時のような。

 

患者さんの身体表現を見逃さず、治療に繋げられる治療家でありたいな、と。

思った次第です。

 

 

 

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